整体について
整体
整体とは体全身のバランスをとる事によって、人間の本来持っている自然治癒力を高めていく療法です。
ただ整体にはいろいろな療法があり、それぞれの考え方があるため整体と名前がついていても施術はもちろんアプローチの仕方や考え方も異なったりしています。
指針整体は全身を走っている経絡(ツボの流れ)にアプローチする療法で、筋肉のバランスを整えることによって状態を改善し、その結果として必然と骨格が矯正されるという技術です。
当院では以下の整体法からお一人お一人の症状に合わせた施術を用い改善していきます。
1.指針整体
指針整体は一心庵における基本的な整体方法となります。指針整体を主体としてその他の整体法を組み合わせて施術が行われていきます。もちろん例外もありますのでご了承ください。指針整体は体に走る経絡の左右差を調整していき人間の本来持っている自然治癒能力を高めていく療法です。全身に気持ちの良い刺激を与えるので癒しの効果もあります。体にはやさしい療法となりますので高齢者の方や子供などでも受けられます。
2.癒道整体
手にある反射区を利用してそこに軽い刺激を与えることによって体の歪みを改善する整体法。高麗手指鍼がもとになっているようでいわば韓流の整体法とでもいうものでしょうか。受け手に痛みがなく辛いおもいをしなくてよいというメリットがあります。この整体法は主に骨盤の調整で使っております。その他負荷のかけにくいところでは癒道整体法を用いることもあります。
3.寂道整体
主に鎖骨と腓骨のズレの修正に使われます。首や肩に違和感があったりすると鎖骨に問題が出てることもあります。足首やふくらはぎに違和感があると腓骨に問題があることがあります。癒道整体とはある意味真逆の療法でかなりの痛みを伴う療法ですがかなり効果は見込めます。施術前には声をかけますので受けたくない方は遠慮なくお申し出ください。
4.バランス療法
関節のズレを修正することによって体のバランスを回復させる療法。体をねじったり少し圧力もかける事もありますがゴキゴキするわけではないので安心して受けられます。
5.操体法
動かしにくい方から動かしやすい方へ動かす時に少し抵抗を加え、その抵抗を一気に開放することによって脱力させる。この時に反動で体の一部もしくは多くの部分がゆるむという理論の整体法。
6.PNFストレッチ
PNFとは「proprioceptive neuromuscular facilitating」の略で、日本語に直すと固有受容性神経促進法という意味です。PNFは、1940年代に脳障害のリハビリのためにアメリカで開発されたトレーニング法です。筋肉は急に伸ばした時、これ以上は危険だと判断し元に戻すように信号を発します。この元に戻ろうという動きを伸張反射といいます。通常のストレッチはこの伸張反射が起こらないように、ゆっくりと行うのですがPNFは、逆にこの伸張反射を利用して行います。PNFは筋肉の収縮と伸展をバランスよく繰り返すことで運動系の神経が刺激され、柔軟性と同時に筋力も鍛えることができます。
7.経絡
経絡とは生命を保つ気と血のルートで東洋医学用語でいう経脈と絡脈の略称です。経脈は身体の上下に直行し、絡脈は身体の左右に横行し、主幹と分枝とに分かれ内部では臓腑に属し、外部では体表に分布し、経絡は全身を隈なく網の目のように行き渡っています。(大きな12本の流れがあり、12経脈といいます。)経絡を流れる気血が順調であれば健康ですが、 この流れに滞りが起こると臓腑の機能障害が起こり、 病気になると考えられています。
『肺』 | 生命活動の根源である気(エネルギー)を外界から受け、それを人体の気みで分解し、外界適応の働きをしている。その働きは気力となり、外邪に抵抗し、また呼吸の排出をしている。 |
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『大腸』 | 肺を助け、人体の内外面から分泌や排泄を行い、気の停滞をなくす働きをする。「もの言わぬは腹ふくるる業なり」と言われるように、全て外に出すことに関係している。 |
『脾』 | 現在のすい臓を中心として全身の消化腺(唾液、胃、胆汁、小腸の各腺)と、乳房、卵巣の生殖腺も含んでいる。「思えば脾を病む」と言われるように、考え込んで運動不足になると消化液の分泌が悪くなり、消化力が衰える。 |
『胃』 | 胃袋と、口腔から食堂、十二指腸辺りまでの消化管の総称であって、この機能を助ける体肢の運動と体温の発生、また生殖腺の働きにも関係している。食欲、乳汁分泌、卵巣機能、月経がこれに関係している。 |
『心』 | こころのことで、感情的な精神の統制機能であり、外界の刺激を内界の適応作用に転換する働きをしている。体内血液の配分を支配し、大脳と五感の働きを通して、全身を統制している。 |
『小腸』 | 食物を栄養に転換し、体液成分を構成することで全身を統制する。精神的不安や感情興奮、ショック、腹が立ったり、断腸の思いをして小腸に血液が停滞すれば「お血」となって全身に影響する。 |
『腎』 | 体液成分の調節と内分泌機能の調整によって身体に精気を与え、ストレスへの抵抗力を司り、アチドージスや体内毒物の清浄にあたる。右の命門に副腎機能、左の水腎に尿生成を司っている。 |
『膀胱』 | 腎の内分泌と協調する間脳、脳下垂体、自律神経系の働きと生殖機能も司る泌尿器周辺の臓器を意味する。また体液清浄の最終産物の尿を排泄する。 |
『心包』 | 心を補佐する循環系の働きを意味し、心臓、心嚢、冠状動脈を中心とした脈管系のことで、全身の栄養を司る。中枢の循環系のこと。 |
『三焦』 | 小腸を補佐し、命門(心包)の元気を分布し、全身を循環するもので、しょう膜、リンパ系の保護作用を行なう。末梢の循環系を表わす。 |
『肝』 | 栄養を貯蔵し、身体活動ノエネルギーを確保し、抵抗力を養成する。血液の補給、分解、解毒などを行なって活力の維持に努めている。 |
『胆』 | 栄養の配分を司り、消火腺に関係する内分泌(胆汁、唾液腺パロチン、胃腺のガスとリンやセクレチン、すい臓のインスリン、腸腺ホルモン)などの関係により全体のエネルギーのバランスを調節している。 |
8.アクティブケアとパッシブケア
パッシブ・ケア(受動的改善)とは受身的な改善方法で他者からの働きかけにより筋肉などのコリを改善し体を健全な状態に戻していく事で、アクティブ・ケア(能動的改善)とは自分から積極的に体を動かして症状を改善していく事を意味します。腰痛や肩こりなどの症状が出にくい体つくりをするにはパッシブ・ケアだけでなくアクティブ・ケアを取り入れることによって体を改善する事が必要となってきます。具体的には効果的なストレッチをしたり、筋肉強化したりです。ただし、一度作ってしまったコリはアクティブ・ケアでは改善されにくく、こういう場合はパッシブ・ケアの出番となるのです。指針整体一心庵ではPNFストレッチを入れるなどしてアクティブ・ケアとパッシブケアを活用することによって高い施術効果を引き出せます。またご自宅でも出来るアクティブ・ケアの勧めとしてストレッチなどのアドバイスもさせていただいています。
施術の流れ~一心庵の到着後はこのような感じで施術をしていきます~
↓お着替え…身軽な格好で来て頂ければお着替えは不要ですがお着替えが必要な場合はこちらで用意してあります
↓問診・触診…最初に症状などをお聞きしたり、少し体を動かしてもらうこともあります。痛む箇所などを触診したりします
↓施術…指針整体を基本としてその他の整体法を駆使して症状の改善に努めます。年齢や体調、好みの施術方法を考慮して施術を進めます。
↓施術後のお話…ストレッチや生活習慣(歩行・姿勢)などのお話を致します。